法体系および政治構造

憲法

トルコ共和国憲法は1921年に制定されました。

憲法では、トルコの国家はその領土および国民を合わせた不可分の存在であり、法の支配のもとに永続的、民主的、社会的な地位にあることが強調されています。
すべての個人は、言語、人種、皮膚色、性別、政治的態度、思想信条、宗教、教派、または同様のいかなる理由にかかわらず、法の前では平等であり、いかなる差別も受けないものとされています。
1982 年の憲法改正では、すべての基本的人権と自由が認められています。これらの権利と自由には、言論の自由、報道の自由、居住と移転の自由、宗教と良心の自由、思想と信条の自由、思想の表現と流布の自由、結社の自由、通信の自由、プライバシーの権利、財産の権利、集会とデモ行進の権利、法的救済の権利、法的審判の保障と情報入手の権利などが含まれています。

その後2017年改正で議院内閣制が廃され、現在の大統領制が導入されました。

立法機関

立法権はトルコ国民を代表してトルコ大国民議会に付与されており、この権限を他に委任することはできません。
トルコ大国民議会は 600人の代議員によって構成され、議会選挙は 5年ごとに行われます。
議員選挙は全議席比例代表制によるため、政党を選ぶ選挙となります。

司法機関

トルコにおける司法権は、トルコ国民の代表として機能する独立裁判所および高等司法機関によって行使されます。
憲法の司法に関する条項の根底には、法の支配の原則があります。
司法制度は、裁判所の独立および裁判官の終身在職権保障の原則に基づいて成り立っています。裁判官は独立した存在であり、憲法の諸原則、法律、および判例に基づいて裁定を行います。

行政機関

トルコの国家行政機関は大統領を頂点とし、大統領府及び各省庁からなり、これら省庁の長は大統領が任命します。
大統領は5年の任期で、国民の直接投票により選ばれます。行政省庁の長は議員である必要はなく、専門家などからの起用も可能です。

地方自治体の長及び地方議会議員は統一地方選挙で選ばれます。